自律神経を整える身近な一歩

日々の生活の中で無意識に触れている物が、我々の自律神経に影響を与えています。

「何となくこの感覚、心地いい」「この感覚、子どもの頃の記憶がよみがえる…」そんな皮膚から伝わる感覚も脳へ情報が送られています。

そして、そういったある物を触れた時の心地よさや安心感を脳は覚えていて、その時の感情を思い出します。感覚器と感情は繋がっているということですね。

例えば、タオルを握っていると安心して眠れるとか、犬やスッポンを触ると落ち着くとか、何でも構いませんが人によって触っているとリラックスできるものが少しはあるのではないでしょうか。

これら「感情のスイッチ」は人間に備わっている優れた機能ですので、ぜひ日常に取り入れてみましょう。

職場でイライラが募っていたり、また電車やエレベーター、人ごみなど苦手な空間で不安を感じたときは、触れて安心できる物を身近に置いてみてください。
例えば、デスクの引き出しに柔らかな布やお気に入りの小物を忍ばせてみましょう。

こういった「接触の力」で、副交感神経が刺激されると、自然とリラックスできる状態が生まれます。
ぜひ、普段の生活の中に「触ることによる癒し」を取り入れてみませんか？
自律神経を整え、体と心を元気にする大きな力になるかと思います。